先に要点

  • 偏差値は受験者集団との関係を含む
  • 点数・得点率だけから一意に偏差値は求められない
  • 同じ点数でも模試・回によって偏差値は変わり得る
  • 別会社の模試の偏差値を同一尺度として単純比較しない
  • 同じ模試系列の推移を見るときも範囲・時期を確認する

偏差値は「集団の中での位置」を見る指標

河合塾の全統模試個人成績では、得点と全国レベルでの偏差値・順位が別々に表示されます。得点は自分がその問題で取った点、偏差値は受験者集団との比較を含む情報です。

そのため、自分の得点と満点だけを保存しても、後から模試の偏差値を正確に再計算できるとは限りません。

点数・得点率・偏差値・順位の違い

指標主に必要な情報何を見るか
点数自分の得点実際に獲得した点
得点率得点・満点満点に対する割合
偏差値自分の得点+受験者集団の分布集団の中での相対的位置
順位自分と他受験者の成績並べたときの位置

得点率の計算自体はテストの得点率とは?で整理しています。

同じ80点でも偏差値が同じとは限らない

平均点が高い回で80点を取った場合と、平均点が低い回で80点を取った場合では、集団の中での位置が違う可能性があります。偏差値はこうした受験者全体の分布を含むため、点数の数字だけでは決まりません。

「80点なら偏差値60」のような固定換算表を一般化することはできません。模試事業者・模試回・科目等の正式な成績情報を確認します。

模試によって偏差値が違う理由

ベネッセの模試解説では、どのような受験者が参加したかによって偏差値が変わることが説明されています。学力層の異なる集団では、同じ実力・同じような得点でも偏差値の出方が変わり得ます。

そのため、A社の模試で偏差値60、B社で55だったから「急に5下がった」と単純に判断しない方が安全です。

推移を見るなら同じ模試系列を優先する

偏差値の変化を追うときは、できるだけ同じ模試系列・同じ科目で比較する方が条件をそろえやすくなります。もちろん同じ系列でも受験者や出題範囲は変わりますが、別種類の模試を混ぜるより読みやすくなります。

比較扱い
同じ模試系列・同科目推移の参考にしやすい
同じ会社でも別形式問題形式・評価方法を確認
別会社の模試単純な上下ではなく別指標として確認
定期テストの得点率と模試偏差値別の指標として扱う

偏差値50は「50点」の意味ではない

偏差値の数値とテストの点数は別です。偏差値50だから50点、偏差値70だから70%という意味ではありません。百分率でもありません。

こうした混同を避けるため、記録するときは「得点」「満点」「得点率」「偏差値」を別項目として扱います。模試の記録方法は模試の成績管理方法で整理しています。

偏差値だけで弱点は分からない

科目偏差値が低かったとしても、どの単元・設問で失点したかは偏差値だけでは分かりません。設問別成績・答案・正答率等が提供されている場合は、それらも見て復習対象を決めます。

模試の復習手順は模試の復習方法で扱います。

偏差値を見るチェックリスト

  • どの模試・何回目の偏差値か確認したか
  • 科目偏差値か総合偏差値か分かっているか
  • 点数・得点率と混同していないか
  • 別会社の模試を単純比較していないか
  • 1回の上下だけで長期的な学力を断定していないか
  • 設問別成績や答案も確認したか
  • 判定と偏差値を同じものとして扱っていないか

TestLogでは偏差値をどう扱う?

TestLogでは現在、偏差値を専用項目として入力・推移表示する機能は案内していません。得点・満点・科目・範囲・日付・画像を中心に記録するアプリです。

偏差値の継続管理が必須なら、模試事業者の成績サービスや偏差値項目を持つ成績管理アプリも比較してください。成績管理アプリの選び方でも確認できます。

よくある質問

偏差値は高いほど必ず良い?

同じ模試内での相対的位置を見る指標なので、高いほど集団内で上位側に位置することを示します。ただし進路判断や学習課題を偏差値一つだけで決めるものではありません。

偏差値50は平均点?

偏差値50は偏差値尺度上の中心付近を表しますが、実際の得点が50点という意味ではありません。模試の統計処理による指標です。

違う模試の偏差値60は同じ価値?

受験者集団や計算・評価方法が異なるため、完全に同じ尺度として扱わない方が安全です。各模試の説明を確認します。

偏差値が下がったら志望校を変える?

このページでは一律に勧めません。1回の結果だけでなく、判定基準、科目別課題、時期、学校・塾等の進路指導も含めて判断してください。

参考情報

点数・満点を偏差値と分けて残す

TestLogでは得点・満点・科目・日付・画像を記録できます。偏差値は模試成績表等で別に確認してください。

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